7月の記録 / あなたの人生の物語 / めがね

何度目の放置か忘れたけれど、感想雑記が一番自分に向いていると思われたので、その方向性で行こうと思います。うん、それが一番だ。

 

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というわけで、今回は7月に読んだり観たものの中から面白かった2つを紹介する。

 

1.『あなたの人生の物語テッド・チャン

あなたの人生の物語

ヘプタポッドという地球外生命体が地球にやってきて、彼らと交流を図る様子を描くSF。ヘプタポッド達の操る言語に対して声によるものと、文字によるものの2つからアプローチするのが面白い。

また、お話の途中に、昔のことか、今のことか、未来の事か変わらない「あなた」に話しかけるシーンが挿入される。どうやら娘に語り掛けている様子。

これら2つのシーンが折り重なって物語は進んでいく。多分知らないことばを操る人と会った時ってこんな感じなのかもしれないと思いを巡らせ、どう進んでいくのかとページを繰り続けてしまった。

一体どんなシステムの言葉を使っているのか、それが見せるリアリティは一体なんなのか。そもそもヘプタポッド達の地球に来た目的はなんなのか。

読後感の良い作品だった。

 

上に貼った画像にもあるように、『メッセージ』という映画の原作になっている。

メッセージ (字幕版)

メッセージは『あなたの人生の物語』とはまた違った趣きなので、こっちはこっちで楽しめる。ただ、前提として原作を読んでいた方が物語の理解度がグーンと上がるので、ぜひとも映画を観る前に原作を読むことを勧めたい。

 

 

2.『めがね』

めがね

独特な雰囲気、時間が流れるとある島での物語。

「たそがれる」ことが出来る映画で、アクション系や恋愛ものとはまた違った面白さがじんわりと伝わってくる。画像の体操は謎の体操だが、謎故にそれがいいって思える不思議がある。

気忙しくしている人には、一時的にそこから離れるために見るのもいいと思う。特に、ガラケーからスマホへの変化などで逃げられなさは製作時よりも上がっているだろうから、「たそがれ」の稀有さと現実に戻る瞬間を象徴的に摂取するのはアリだろう。

 

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先月観た中で面白い作品は他にもあるが、特にこの2つがおすすめだった。有名どころだと思うが、まだ観ていない人は是非ともみてほしい。